豪雨災害対策
昨日のFM Haro 後半にお話したのは「豪雨災害対策」。
今日も秋田県で豪雨災害が発生しています。被害が拡大しなければよいのですが・・・。
九州豪雨の時、福岡県朝倉市で1時間最大雨量が129.5mm。24時間では545.5mmでした。
県内でも6/21に豪雨があり、浜松市内でも避難勧告が出されました。エリアメールが一斉に鳴り、驚いた人も多かったのではないでしょうか。
余談ながら、私はこの日、知事選の最中で、豪雨の中、街頭演説をやってビショビショになりました(屋外で聴いている人はいなかったかと・・・)。
この日の最大雨量は、北区の都田ダムで記録された1時間51mm、24Hでは190㎜。ものすごい雨でしたが九州の3-4割程度です。
昨年度の県の記録をみると、8-9月に台風による豪雨が2回。台風以外でも施設被害が出た豪雨が4回ありました。
これからの時期、豪雨はどこで起きても不思議はありません。行政の取組も重要ですし、家庭での備えも大切です。みなさんに知っておいてもらいたい情報を提供しました。
◆行政が行うハード整備
河川整備は43か所の「豪雨対策緊急整備事業」をH27・28の2年間で各20億円、計40億円で実施。H29・30も15億円ずつ30億円かけて39か所を予定しています。
道路冠水等が発生しやすい河川対策としては、 浜松市の堀留川は整備計画を策定し、今後、河川改修が行われる予定で、馬込川も今年度中に整備計画を作る予定にしています。
◆ソフト対策
最近はソフト対策の重要性が指摘されています。
H27.9月に鬼怒川で大規模な堤防決壊が起きました。このあと国は「堤防などの施設では防ぎきれない大洪水は必ず発生する」という 考え方に切り替えています。
県西部地域でも、昨年度「豪雨災害減災協議会」を設置しました。その中で県の浜松土木事務所と市町との連絡を強化する「ホットライン」体制を作りました。
〇タイムライン
また「洪水タイムライン」というのも導入しています。タイムラインは「事前防災行動計画」の略称で、大型台風の接近が予想されるときなどに、「誰が、どのタイミングで、何を準備するか」をまとめたもので、行政だけでなくみんなが行動しようというものです。
〇浸水想定区域図
ほかにも、今月、「洪水浸水想定区域等の指定・公表」が示されました。これは想定しうる最大規模の豪雨による浸水被害を想定したハザードマップです。
H33年度までかけて、県内の47河川で公表される計画ですが、 まずその第1弾として、今月、浜松市内の「馬込川・芳川」、「原野谷川」を含む太田川水系の3河川が公表されました。
余談ですが、この「静岡県GIS(地理情報システム)」というのはなかなかの優れもので、 津波浸水想定をはじめさまざまな情報が公表されています。100年ほど前の地図もあります。お子さんたちの夏休みの研究にも使えるのではないでしょうか?
〇サイポスレーダー
最後に「サイポスレーダー」のチェックもお忘れなく。これはスマホでも見ることができます。 降雨や河川の水位情報がリアルタイムでわかる優れもの。 計測点が多いので、お近くのデータがわかります。
私は豪雨の時には常に近所の「堀留」というところを見ています。これからの時期、ぜひ活用していただきたいと思います。
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写真は昨日のUPONスタジオ。レース用つなぎが飾られていました。いよいよ来週はスズカ8耐。私はスズカへ行く予定です。