定住外国人の子どもも“ふじさんっこ”

10303375_751323134961463_4748381505

次世代人材育成特別委員会が開催されました。

今日は静岡文化芸術大学の池上重弘教授(写真)と浜松学院大学の大野木龍太郎教授を招いて、多文化共生とスポーツによる人材育成の話を伺いました。

池上重弘教授からは、「多文化共生社会で期待される青少年像」と題してお話をいただきました。

静岡文芸大には、近年、定住外国人の子どもたちが一般入試を受けて入学するようになりました。卒業生はすでに社会人として活躍しており、今後の多文化共生社会の架け橋として期待されます。

これまでの特別委員会の議論では、当たり前のように日本人の子どもの育成支援を議論してきましたが、「定住外国人の子どもたちも静岡県の子ども」ということを再認識しました。

外国人の子どもの育成支援と日本人の子どもの内なる国際化など、提言に盛り込んでいければと思います。

池上教授によると「静岡県議会で多文化共生の集中議論をするのは初めてではないか」とのこと。
浜松市議会では、超党派の勉強会をやってきましたが、県議会ではなかなかできなかったので、意義深い会議になりました。

ちなみに池上教授とは十年来の付き合い。小学校PTAオヤジの会の飲み仲間です。

大野木教授からは、のっけから「スポーツ選手は英語ではplayer(=競技者)であり、選ばれた人ではない」と一言。高度化と大衆化(競技力向上と生涯学習)の両面から考えるべきとのご所見。

特に、大学や社会におけるスポーツが「プロからアマチュア同好会」まで、レベルに応じてみんなが楽しめるのに対し、学校では「部活動」一本であることを指摘。部員の多い学校は、一部の選手と大多数の補欠に分かれることに対しての課題を提起していました。

部活動の指導者のあり方についても、学校の先生の高いモチベーションに支えられて続けることがよいのかどうか、考えさせられました。

確かに、私学では、部活の監督を先生でなく、職員がやるケースがあります。

小学生においても、スポーツ少年団は保護者や地域のボランティアが支えていますが、クラブチームの指導者は職業として成り立っています。

指導者のあり方と、スポーツによる人材育成、何をめざしてやっていくか、奥が深いです。

前の記事

CPEセミナー

次の記事

権限移譲の実態調査