佐鳴湖にかかる霓

昨年はロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の挑発行為など平和を脅かす蛮行が相次ぎました。またコロナ禍で傷ついた経済に追い打ちをかけるように物価高が私たちの生活や事業活動を襲い、県も対応に追われました。

さらに気候変動によるとみられる豪雨災害も相次ぎ、防災・減災対策の強化と地球温暖化防止対策の重要性をあらためて痛感しました。引き続き安全・安心な生活の確保を第一に進めてまいります。

今年の大きな政策目標は「地方の自立」です。

グローバル社会における日本のプレゼンス低下が指摘されています。経済や外交防衛、ジェンダーなどさまざまな課題があります。

国内に目を転じても人口減少、少子高齢化、財政悪化など構造な課題が山積しています。

これらはすべて政治の問題です。

地方議員である私は、全国一律で施策を展開する中央集権制度の限界を感じています。

国もそのことは分かっていて1999年に地方分権一括法を公布しています。しかし20年が経過した今も、中央政府主導の「地域主権」「地方創生」は掛け声ばかりで遅々として進みません。

日本を元気にするためには、地方を元気にしなければいけません。地方政治は国に頼るのではなく、今こそ、地域住民の声を聴き、地域の魅力を最大限活かした政策を推進することが必要です。

外交防衛、通貨、防疫、社会保障などは国の役割ですが、政策を仕分けしてできる限り地方の自主性を活かす仕組みに変えていく必要があると考えます。

昨年の「新政しずおか」の設立もその一手法です。自立した静岡県を創るために全力でガンバリます。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

元旦に行われた入野地区恒例の自主防災隊による出初式では、佐鳴湖に美しい虹(霓)が描かれました。2023年がみなさまにとってより良い年になりますようお祈りいたします。

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